ダブリンワークショップ

〜きっと見つかる 自分の中にあった次の自分へのヒント〜

若気の至り(でも、ムダにはなってない!(笑))

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若気の至りの話をいたします。

 

実はひゅーちゃんは、学生時代から30歳くらいまで、学業や仕事の傍ら演劇をやっておりました。

 

最初はちゃんとセリフのあるお芝居をしていましたが、20代の半ばくらいからは、3人の女子でユニットを組んで、セリフ(というか言葉)のない即興要素の強いお芝居をやるようになりました。

 

ホール公演はもちろん、人の集まる公園(仙台にある台原森林公園という広大な公園)や市民会館のロビーや、時には街角(フランスのアビニョンにも行った!)などでも、やっておったのです(まさに若気の至り。チャレンジャーですな~)。

 

 

何しろ即興なので、いつ始めてどう展開していつどんなふうにして終わるか、が一切決まっておりません。

 

そもそも言葉を用いないことにしていたので、表情や体の動きだけで意思疎通や合意形成をしなければなりません。

 

さらに、絡む人も、役者だけでない場合もあります。公園とか街頭だと、そこにたまたまいる様々な人々がかかわってくる可能性もあります。

 

 

「言葉を使わずに、ストーリーも決めずに、その場にあるモノや人と絡みながら、体を使って芝居をする」という枠組みだけがあって、あとは全部その場で決めながら組み立てていくという…。

 

今思うと、自分たちにどんだけムチャブリしたんだ、って思うんですけど、その気になると、これがけっこう、いい感じでできたんですよね。

 

やっていくうちに、3人で作り出したいストーリーがなんとな~く見えてきたり、その中で自分がどんなキャラを受け持つのかがわかってきたり、乗ってくださった一般の方に3人それぞれがどう絡んでいくか自然に決めていったり、その辺に偶然あるモノをどう使っていくかをその場で考えたり…。

 

最後、3人の意識がぴったり合って、芝居を美しく終わらせることができた時の達成感といったら! 奇跡じゃないかしら! と思うくらいでした。

 

 

まあ、若気の至りで20代にそんなことばっかりやっていたひゅ~ちゃんなのですが、この経験は今になっても生きているなあ、と最近思います。

 

よく思うのは、ワークショップのファシリテーションをしているとき。

 

ワークショップの進行中は、参加者の方々とどうかかわっていくかとか、この先の進め方をどう調整するかとか、その場で決めていかなければならないことがいろいろ発生します。

 

参加者の方々がどんな状況なのかをその場で察知したり、最少限の言葉だけでパートナーのファシリテーターとうまく意思疎通できたときなどに、あのときの感覚がよみがえってきて、何だかわくわくします。ちょっと血が騒ぎます(笑)。

 

結局、「その場で起きていることを把握して、その場にいる人/あるモノとどうかかわれば、その時にできる最良の対応ができるのか」を、20代の半ばにひたすら訓練してきたってことなんですよね~。

 

 

思えばこういったスキルって、ワークショップのファシリテーションに限らず、人間関係づくりとかコミュニケーション、チーム作りなどにも生かせそうですよね。

 

よし、この経験を生かして、新しいワークショップのプログラム考えてみよう!

 若気の至り。でも、ムダにはなってないし、しない!(笑)

 

(ひゅ~ちゃん)