はやひろは「巨人の星」をリアルタイムで見た世代です。
部活では歯を食いしばってうさぎ跳びをやってました。
勝利のために必要なのは辛抱と我慢と努力、そして根性。
そのメタファーが山登りですね。
頂上という勝利や目標を達成するには、難儀な山道をひたすら登り続けなければならない。
眉間にシワを寄せ、全身に悲壮感を漂わせ、頂上を目指す。
その姿こそが美しい・・・なんてね。
これ、昭和のストーリーです。はやひろにも染み付いていました。
学生時代も社会人になってからも後輩に求めたし、上司として部下に求めてもいました。
成功のためには血の滲むような努力が必要だという囚われ。
逆にいえば、楽しくおもしろく取り組んで手に入れた成功は本物ではない、と。
その堅い頭に風穴を開けてくれたのがワークショップでした。
はやひろの場合はAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)という組織開発の手法を体験したときでした。
うまく説明できませんが、楽しく自由でそれでいてすべての力をフル稼働させている感覚がありました。
チームで取り組みますから、思ってもみないことが生成されていきます。
「ワークショップっておもしろい」
「眉間にシワを寄せしかめっ面で寡黙になって取り組まなくても目的を果たすことができるんだ」
そう思ったはやひろは、ワークショップをきちんと勉強したいと思い、
青山学院のワークショップデザイナー育成プログラムで理論と実践を学びました。
一番の気づきは「協働」でした。
ワークショップに必要なのは「協働」です。
協働は簡単に言うと目標を共有し、ともに力を合わせて活動すること。
はじめて体験したAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)でも、
チーム内に協働関係があったからこそ楽しくそれでいて納得のいく結論を生成できたのだと思います。
さて、世の中まだまだ孤独な山登りのメタファーが幅をきかせています。
個の力が大切なことはいうまでもありませんが、
協働関係はそれこそ1+1が3にも4にもなる可能性があります。
山登りの前に、協働関係をつくるというメタファーがあればいいのですが・・・、
何か良い例えがありませんか。
(なんか、考えがまとまらず尻切れトンボですいません)
(はやひろ)