ダブリンワークショップ

〜きっと見つかる 自分の中にあった次の自分へのヒント〜

動けば出会いがついてくる

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今日は、ひゅ~ちゃんの趣味の話。

趣味の活動でも、越境すると意外な出会いや発見があるよ、って話です。

 

 

落語&歌舞伎の有名な演目「文七元結」に、こんなセリフがあります。

 

「そこの角にね小西という酒屋があるな。あすこに行ってな、お酒の切手を買ってきなさい」

 

文七という手代(商家の従業員)が大工の長兵衛に命を助けてもらい、商家のご主人が長兵衛にお礼に行く前のシーンです。

 

また、歌舞伎のこれまた有名な演目である「新皿屋舗月雨暈(魚屋宗五郎)」には、こんなセリフがあります。

 

「ごめんくださいまし」「お客さまからのお使いものでございます」「美しいお女中さんからでございます」

 

 酒屋の与吉という丁稚くんが、主人公である魚屋宗五郎のところにお酒を届けにくるシーンです(少し前に、寺島しのぶさんの長男、眞秀くんが演じて話題になっていましたよね)。

 

両方の演目に出てくる酒屋さんは、江戸時代に実在していた酒屋さん(小西)なのだそうです。

 

このほかにも、歌舞伎&落語「神明恵和合取組(め組の喧嘩)」に出てくる酒屋も、実は小西をイメージして書かれているそうなんですよ。

 

小西は、三代将軍徳川家光のころに創業し、上方からのお酒を江戸に運んで販売し、非常に繁盛した酒屋さんなのだそうです。

 

だから、古典落語や歌舞伎にも出てくるんですね~。

 

なぜこんな話をしているかというと、ひゅ~ちゃんが最近、この「小西」にゆかりの方にお世話になったからなんです。

仕事じゃなくて、趣味の活動で。

 

 今、小西の流れを汲む酒屋さんは二軒しかなくて、そのうちの一軒が、港区愛宕にある「あたご小西」。

今はワインを中心に扱う、おしゃれなお店です。

 

 

その6代目にあたる方が、なんと先日のひゅ~ちゃんが出演した第九の演奏会のマエストロでした‼️

 

 練習中は全然知らなくて、演奏会の当日に「あたご小西」っていう名前を初めて聞いて、ちょっと調べたら、なになに、めちゃめちゃ歌舞伎や落語に出てくる酒屋さんじゃないですか‼️

 

興奮しちゃいましたね、私は(マニアックすぎてごめんなさい  笑)。

 

 

私は多摩地区に住んでいて、参加している合唱団も武蔵野地区にあるから、趣味の活動で東京の東側に行くことは今までなかったんです。

 

が、今回ひょんなご縁で八丁堀・新川で活動するプロジェクトに参加したら、意外にもこんな出会いや発見がありました。

 

逆にいうと、遠いな~とか思って参加しなかったら、こういう発見や出会いはなかったわけです。

 

小西について意識しないで、一生を終えていた可能性もあります(笑)。

 

また、今回お世話になった他の音楽家の方々や、一緒に頑張った合唱好きの方々とも、出会えませんでした。

 

 

つくづく思うのは、動いてなんぼ、越境してなんぼだなー、ってことです。

 

仕事であろうが趣味であろうが、やってみたいかも、って思ったらやるべきだね。

 

行動したら、行動した以上のリターンが必ずあると思うなあ。

すぐに、ではなくとも。

  

なお、「文七元結」は、年末にピッタリの、涙と笑いの感動の人情噺なので、ぜひ聴いてみてください! 

 

中村勘三郎さんのシネマ歌舞伎もありますね。こちらもいいですよー。

 

以前ひゅ~ちゃんが書いた落語のコラムでも、2回に分けて紹介してます。

よかったらどーぞ。

 

www.tokyo-woman.net

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